ついにバリ島からジャワ島へ上陸!!!!!
バリ島からの玄関口!インドネシア・ジャワ島のバニュワンギはイスラム世界を告げる素朴な町だった
・バニュワンギはインドネシア横断の旅の始まり
・バニュワンギの素朴な町を巡ってみよう
・バニュワンギの壮麗なイスラムモスクと多神教の世界
・バニュワンギはインドネシア横断の旅の始まり
多くの神々が宿り神秘的な芸能の残る素敵なバリ島を離れ、フェリーに乗ってついにインドネシアのジャワ島へ上陸した。これからインドネシア横断の旅の始まりだー!!
バリ島の中心部からローカルバスを使ってジャワ島行きのフェリーの出るギリマヌクの村まで移動し、そこからフェリーに乗ってジャワ島のバニュワンギへと向かう。この移動に使ったお金は全部でたったの1000円以下!インドネシアの物価の低さを思い知らされた。
バリ島に近いジャワ島の東の果ての町・バニュワンギで2泊滞在することにした。この町でわざわざ滞在したのは他でもない、青い炎の火山が見られるというイジェン山行きのツアーに参加するためだ。しかしこのイジェン山行きツアー、深夜に出発して夜中に険しい山を登山し、さらに毒ガスの舞い散る火山の火口近くをガスマスクを付けて冒険し、その先に青い炎の火山を見るというなんとも過酷なツアーだった。この世のものとも思えない途中の道の荒涼とした風景に、まさに地獄のようだと感じてしまったほどだった。
・バニュワンギの素朴な町を巡ってみよう
イジェン山に行くのは夜中からだったので、せっかくこんなインドネシアのジャワ島の東の果てというなかなか来ないであろう町を訪れたのだから、ついでに昼間は観光しようと思い立った。バニュワンギの町とは、一体どんな感じの場所だろうか。
バニュワンギは静かでのんびりとして落ち着いていた。バリ島が非常に観光的で、西洋人や外国人で賑わっているのに比べてこちらはあくまでも地元の人々のための素朴な生活の場所というイメージだ。
巨大なトカゲがペット用のケージの中に!さすがコモドドラゴンの国、インドネシア!こんな摩訶不思議な風景もインドネシアならではだ!
カラフルでフォトジェニックなスポットも!
ジャワ島にもあるナシゴレン!バリ島のに比べて素朴で、本当に”焼き飯”といった感じ。バリ島のはやっぱり外国人用に、味付けが洗練されて派手になっているような印象だ。ぼくにとっては、バリ島の方が美味しかったかな。
バリ島と同じように並ぶ南国的なフルーツやジュース!やっぱり島が違うと言ってもバリ島と極めて近い、同じインドネシアの大自然の中で生きているんだと思い知らされる。
・バニュワンギの壮麗なイスラムモスクと多神教の世界
バリ島との大きな違いは、バリ島はヒンドゥー教なのに対してこちらのジャワ島はイスラム教だということだ。バニュワンギの町の真ん中にも美しく巨大なモスクが!突如としてイスラム世界に入り込んだことを実感して興奮した!
異教徒はモスクの中に入れるのか宿の人に聞いたが、やめた方がいいと言われたのでやめておいた。イスラム教のモスクは仏教寺院やキリスト教会と比べて、異教徒は入ってはいけないと規制する排他的な気配が世界的にも強い。
宿のおじさんはバリ島は好きじゃないと言っていた。あいつらはヒンドゥー教とだからというのが理由のようだ。沢山の種類の神々が自由に舞い踊るヒンドゥー的バリ島と、ひとつの神しかゆるさない厳格なイスラム的ジャワ島。日本人のぼくにとっては八百万の神的な感性に基づき、バリ島のように神様が沢山溢れているような世界観の方が親近感があって好きだ。ひとつの神様しかゆるせないと、宿のおじさんのように世界の異質な人々をゆるしにくくなるのではないだろうか。世界には沢山の神々が住んでいるという感性をゆるし、キリストも多くの中のひとつ、アッラーも多くの中のひとつとして受け入れれば、世界のあらゆる神様と人々をゆるしながら平和な世界に少しでも近づけるのではないか。
おおらかな南国的な大自然に囲まれたインドネシアのジャワ島に、全く正反対の印象を持つ砂漠的で厳格なイスラムの教えが行き渡り、その感性に支配されていることに、ねじれのような違和感を覚えた。
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