麗しきロシアの都!モスクワ「赤の広場」でヨーロッパの旅の始まりを感じる

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思い描く「ロシア」がモスクワにはありました。

麗しきロシアの都!モスクワ「赤の広場」でヨーロッパの旅の始まりを感じる

・シベリア鉄道の最終目的地モスクワへ到着
・モスクワの人々の気質
・麗しき赤の広場と聖ワーシリー寺院

・シベリア鉄道の最終目的地モスクワへ到着

 

イルクーツクからシベリア鉄道に乗って4泊し、やっとの思いでモスクワまでたどり着いた。それは早朝だった。あたりはまだ真っ暗だ。

モスクワがどのような街かもまだわからない、万が一治安が悪いといけないので、モスクワ駅のカフェで明るくなるまで街つことにした。きっとまだ地下鉄も動いていないだろう。

 

 

駅から遥か遠くに見える「MOCKBA(モスクワ)」というネオンの文字。ついにシベリア鉄道という電車で、ユーラシア大陸をまたぎ、ロシアのはるか西の首都までやって来られた感慨が胸の中に広がる。ぼくたちが日本でいつも乗っている「電車」という気軽な乗り物によって、ユーラシア大陸を横断することができるなんて、思いもよらない出来事だ。世界は思ったよりも小さく、大陸は予想よりもコンパクトなスケールなのかもしれなかった。

暗闇のカフェの中でじっと太陽がのぼるのを待っていた。時折カフェの窓が開いてそこから荷物を搬入する男が入ってくるので驚いた。そして寒買った。さらにはたまにその窓から妻を迎えに来たらしき夫が入ってくることも。窓から人が出入りするなんてそんなことがあるだろうか!日本でこのようなことは決してできないだろう。ロシアの都といえど、おおらかで寛容さに満ちている。

ぼくは5日間電車の中に閉じ込められていた精神的な窮屈感から解放され、自由に歩き回ったり動き回ることができるだけでも嬉しかった。自由ってなんて快適なのだろう!普段はこのような小さなことで喜びを見出したりしないのに、幸福が相対的に生まれぼくの心に去来した。

やうやう白くなりゆくロシアの都を見つめながら、恐る恐るモスクワの街へと繰り出した。目の前には地下鉄(メトロ)があり、それに乗り込む。宿の近くの地下鉄の駅までここから1本で行けることは、カフェのWi-Fiで確認済みだ。グーグルマップを見ながら先へ進む。

 

 

地下鉄の切符の自販機も、使用するのに戸惑いようもないほど簡単だった。しかもこの自販機ではクレジットカードが使え、日本よりもよっぽど使いやすい。旧共産圏らしい趣のあるレトロな地下鉄に乗りながら、クラスノセリスカヤという綺麗な響きの駅で下車する。この駅の名前の音がぼくは好きだったのですぐに覚えた。濁りのない清らかなまっすぐな名前である。

モスクワの地下鉄の駅はとても情緒深く、ただ単に地下鉄の駅を見るだけでも十分に心満たされる思いだ。やはりロシアはレトロな雰囲気が漂う。。他の西洋諸国の波に飲み込まれることなく残った昔の繁栄や美意識の残像をあちらこちらで確認できる。やはりロシアは美しい。それも、情緒深く心に染み入るように美しいのだ。世界でレトロなものを見つけたいのであれば、西洋はロシア、東洋は台湾だろう。

 

モスクワはロシアに来て初めての大都会だ。そして地理的なヨーロッパの入り口でもある。ウラジオストクでは東アジアに位置するにもかかわらず、ヨーロッパの風を感じたが、ここから正真正銘本物のヨーロッパと言えるだろう。ウラジオストクやイルクーツクでは見られなかった、日本でもよく見るチェーン店も多くはないが見受けられる。均一化された西洋の世界に片足を入れ始めたような思いだ。

けれど世界中で見かけるチェーン店が見られないというのは好ましい。まったく別の世界へたどり着いてしまったのだという掛け替えのない旅情を感じ取れるからだ。普段見られるようなものを、旅先でも見られるほど虚しいものはない。ぼくたちは旅に出て、いったん死んで生まれ変わったように、旅という新しい人生を歩み始めようというのに、どうして普段ありふれたものとの接触に我慢することができるだろうか。

人間の世界が国際的でグローバルとなり均一化されるべきだというのは本当か?

しかも旅という新しい人生を体験した後で、帰国してしまえばもう一度もとの人生をやり直すことができる。旅は人間にとって都合のよい仮死体験だ。それでも同じ人生ばかりを生きているだけでは、決して得られない感性や経験を、聖なる旅は与えてくれるに違いない。浮世を生きる人間にとっては、行き詰まったり生まれ直したいときに、死ななくても死ぬことができる、生まれなくても生まれ直すことができる、旅という聖域が必要とされるのかもしれない。

 

 

・モスクワの人々の気質

モスクワ人はサンクトペテルブルク人と比較して、忙しくイライラしていると一般的に言われるらしい。それがまったくの正解かは不明だが、宿の人々を見る限りそのような感じがした。

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ぼくが早朝にモスクワ駅に到着して、荷物だけ置きに午前中に宿を訪れたが、フロントの男性がこんなに早く来て何考えてるのとでも言わんばかりの不機嫌さだった。その後は普通に談笑できるほどに仲良くなったが、その他の宿の人もなんだか忙しそうでせかせかしている印象だった。

モスクワでは3泊し、有名な観光名所と巨大な市場を見て回った。

 

 

・麗しき赤の広場と聖ワーシリー寺院

 

ロシアといえばこれ!モスクワといえばこれ!という強いインパクトを残すのは、カラフルで不思議でユニークな聖ワーシリー寺院。これが目の前に現れた時の衝撃と感動は忘れられない。こんなの世界中さがしてもロシアでしか見られないし、まさにはるばるシベリア鉄道の旅を経てモスクワまで来たという感慨がしみじみと感じられる。

 

 

聖ワーシリー寺院のある「赤の広場」はその他にも周囲が極めて美しい建築たちで埋め尽くされており、見応えがありすぎて何時間でも飽きずに滞在することができる。素朴なロシア正教会に迷い込んだり、商店街を巡ったり、カフェに入って寛いだりして、美しい広場での麗しい時間を堪能した。

 

 

ロシアといえばバレエ!ということで、モスクワのバレエ劇場として有名なボリショイ劇場も、近くにあったので足を運んだ。手頃な値段の演目があれば鑑賞してみたかったが、予約するのが遅すぎたせいか高価なチケットしか売っていなかったので断念した。モスクワで人生初のバレエを見てみたかったが、縁がなかったものと諦めた。サンクトペテルブルクで見られたら見よう!

 

次の日には、ロシアのお土産物ならなんでも揃うと評判の、ヴェルニサージュ市場に出かけることにした。

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