雪見露天風呂が最高!真冬の乳頭温泉「鶴の湯」で日本の秘湯の真髄に触れる思いがした

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真冬の秘湯「鶴の湯」が最高すぎた!!!!!

雪見露天風呂が最高!真冬の乳頭温泉「鶴の湯」で日本の秘湯の真髄に触れる思いがした

・毎週東京から東北の温泉旅行に出かけよう
・真夏の秋田県乳頭温泉「鶴の湯」の思い出
・ついに憧れの真冬の乳頭温泉「鶴の湯」へ!
・雪深すぎ!東京から乳頭温泉「鶴の湯」までの遙かなる旅路
・真冬の乳頭温泉「鶴の湯」はまさに白銀の異世界だった
・「鶴の湯」の2号館の個室
・白銀の雪景色を眺めながら入る「鶴の湯」の混浴露天風呂は最高だった
・「鶴の湯」内部はどうなってる?宿泊客限定貸切風呂までの通路のYouTube動画
・山の幸でいっぱいの「鶴の湯」の夕食は大満足
・タイムスリップしたかのような「鶴の湯」のレトロな風景
・白銀の世界!真冬の「鶴の湯」のYouTube動画はこちら!

・毎週東京から東北の温泉旅行に出かけよう

ぼくは今どこの病院にも組織にも属さないフリーランスの医師として、日本全国でコロナワクチンのスポットバイトをしながら生計を立てている。2021年6月末から大阪市でコロナワクチンバイトを開始し、そこからいくつかの医師派遣サイトに登録しスポットバイト案件を手に入れる術を身につけ、コロナワクチンバイトに従事しながら日本各地をさながら旅するように渡り歩き、もはや3年以上の月日が流れ去ってしまった。

この3年間を振り返ると、西日本は大阪を中心として兵庫県、奈良県、京都府、さらには広島県までコロナワクチンバイトをするために渡り歩いた、東日本は東京を中心として周辺の千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県はもちろんのこと、北関東の群馬県や栃木県、さらには静岡県の富士山の絶景が見える街で1か月暮らしてみたり、愛知県では訪問のコロナワクチンバイトに挑戦したり、もはや本州に別れを告げ北海道の東の果て・釧路まで飛び出したこともあった。まるで労働をしながら日本一周の旅でもしているようだった。

そんなぼくのコロナワクチンバイトの最後の会場は東京都庁45階展望台、まさに東京の中心・日本の真ん中の最上階と呼ぶべき場所で行われることが決まった。しかし最後まで残った日本で唯一の大規模接種会場ということもあり、都庁のワクチンは水曜日~土曜日しか開催されなかった。関西在住で東京に家がないぼくは空白の日曜日~火曜日をどうしようかと迷ったが、どうせなら東京を拠点に暮らしている今しかできないことをやろうと思い立ち、毎週日曜日~火曜日は2泊3日の東北温泉旅行に出かけることにした。

関西に住んでいると東北地方の温泉は遠くてなかなか行けないので非常にいい機会だと思ったのだ。しかも1~3月の真冬の東北の秘湯なんて、日本人のぼくにとっては何となく憧れだった。こうして3か月に及ぶ、毎週東北温泉の旅が始まった。宿を選ぶ際には「秘湯を守る会」や「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」を大いに参考にした。

 

 

・真夏の秋田県乳頭温泉「鶴の湯」の思い出

東北地方の秘湯と言えば、何と言っても秋田県の乳頭温泉を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。特に乳頭温泉の「鶴の湯」の真冬の雪深い風景は、まさに日本の秘湯の神秘的な唯一無二の雰囲気が伝わってきて大きな憧れを抱かせる。ぼくも2020年日本一周・車中泊の旅の中でこの乳頭温泉「鶴の湯」を訪れたが、山奥の清流の爽やかさと古代日本に戻ったかのようなレトロ建築、乳白色の温泉の美しさの組み合わせがまさに日本の原風景を思わせ、強烈な印象として残っている。

白濁の巨大混浴露天風呂!憧れの秘湯・秋田県乳頭温泉「鶴の湯」で日帰り入浴してきた

憧れの秘湯!乳頭温泉「鶴の湯」は日帰り入浴でも絶品ランチを楽しめた

しかしぼくが2020年に訪れたのは真夏であり、日帰り入浴でゆっくりとできなかったこともあって、いつか典型的な写真のように閉ざされた深い雪の中の「鶴の湯」に宿泊してみたいという憧れの気持ちはずっと消え去ることなくぼくの心に残存していた。

 

・ついに憧れの真冬の乳頭温泉「鶴の湯」へ!

大人気すぎて常に満室の「鶴の湯」だがたまたま数日前にキャンセルがあったらしく空室になっていたので、この2月に思い切って予約し東京から秋田県の秘湯まで出かけることにした。ずっと憧れ続けっていた雪景色の乳頭温泉に行けるなんてそれだけで胸が高鳴る思いだった。全く予約の取れない「鶴の湯」の上手な予約方法は以下の記事でまとめた。

大人気旅館「鶴の湯」の予約方法とは?真冬の秋田県乳頭温泉行きが数日前に決定した

しかし真冬の秋田県乳頭温泉は、ぼくが思い描いていたのよりも何倍もすごい豪雪地帯だった…。

 

・雪深すぎ!東京から乳頭温泉「鶴の湯」までの遙かなる旅路

田沢湖駅構内

 

東京から秋田県乳頭温泉「鶴の湯」へ行くためには、まずは新幹線のこまちに乗って東京駅から田沢湖駅へと移動した。

 

田沢湖駅前のバス停

田沢湖駅前に積雪は少ない

乳頭温泉行きのローカルバス車内

「アルパこまくさ」に来てくれた「鶴の湯」の送迎バス

 

次に駅前のバス停からローカルバスに乗り、「アルパこまくさ」というバス停で下車。事前に連絡しておくと、鶴の湯からここまで送迎バスが迎えに来てくれる。

 

鶴の湯へ近づく度に深くなる雪景色

 

田沢湖駅から鶴の湯まではひたすらに山の中を突き進んで上っていくような感じで、田沢湖周辺にはそんなに雪は積もっていなかったのに、バスが走るごとに徐々に雪は深さを増していき、もはや積もった雪の高さが自分の背を越えるほどにまでなり、これが”豪雪”というのかと雪国出身ではないぼくはあまりの雪の迫力に内心驚いてしまった。

 

段々と「鶴の湯」へ近づいて行くバスの車窓からの雪景色のYouTube動画はこちら!

 

・真冬の乳頭温泉「鶴の湯」はまさに白銀の異世界だった

 

そしてようやく辿り着いた「鶴の湯」は、ぼくが以前真夏に来た時の爽やかな風景とは一変して、白銀の神秘的で重厚な世界観を呈していた。何度も写真で見て憧れた、まさに”日本の秘湯”を代表する夢のような風景が実際に目の前に立ち現れていることが信じられない気分だった。

 

「鶴の湯」の前の巨大かまくら

かまくらの中に祀られている水神様

 

宿の前には巨大なかまくらが建てられ、中に入ってみると雪によって作られた水の神様が祀られていた。この世界のあらゆるものには神様が宿っているという日本人の根源的な宗教観を、このような日本の古き良き風景を保っている「鶴の湯」で感じ取れるなんて感動的だ。そもそもこの真冬の東北地方の秘湯を巡る旅の目的も”湯の神様”に出会うことだったが、まるで異世界のような白銀の雪景色の前ではこの神秘的な国・日本に湯の神様がいることなんて当たり前ではないかとすら思えてしまう。

 

雪が深すぎて入れない「鶴の湯神社」

 

湯の神様の住んでいそうな「鶴の湯神社」は深い雪に閉ざされて入ることすらできなかった。いくら温泉の神様であろうとこの豪雪地帯では深い雪の中で眠りに就きながら静かに春を待っているのだろうか。

 

 

宿泊施設になっている古民家の間にも無数のかまくらが作られ、夜になると中から光を放つ灯籠のようになっていた。雪国ならではの珍しい習わしに、素朴な感動を覚えた。

 

巨大な氷柱

 

屋根からは巨大な氷柱(つらら)が地面を突き刺すようにいくつも立ち並び、秋田県の秘境の真冬の寒さが雪国出身ではないぼくにとって想像を絶するものであることを伝えている。スマホで気温を確認すると、何とマイナス10度と表示されていた。

 

真夏に来た時には涼しげで爽やかだと思っていた清流も、真冬に見ると凍てついた寒さをより一層感じさせる作用があるから不思議だ。

 

・「鶴の湯」の2号館の個室

「鶴の湯」の2号館の個室

お部屋にあるお茶菓子の「生もろこし」

1人旅の場合、「鶴の湯」では2号館の個室に案内された。2号館の個室の様子はこんな感じ。さすが雪国の宿だけあってヒーターが力強く、全く寒さを感じなかった。

トイレは共同、シャンプーやボディーソープのある温泉は一号館にあったので体を洗う際にはそちらを利用した。布団は自分で敷くスタイルだった。少し不便はあるものの、料金が安いので値段相応のサービスとなっている。まさに日本に古来より伝わる湯治のようなスタイルではないだろうか。

 

・白銀の雪景色を眺めながら入る「鶴の湯」の混浴露天風呂は最高だった

白湯

黒湯

 

前回夏に日帰り入浴で訪れた際には、「白湯」「黒湯」「混浴露天風呂」の3種類のお風呂に入ることができた。「白湯」と「黒湯」は混浴なので、夏であろうが冬であろうが大きく変わりはなかった。

 

深い雪の中の混浴露天風呂

 

しかし”乳頭温泉といえば””鶴の湯といえば”と写真などで常に紹介され続ける「混浴露天風呂」は、真夏と真冬では全く別の温泉なのではないかと思えるくらいに雰囲気が異なっていた!入湯温泉は雪景色が似合いすぎる!

氷点下の気温の中、露天風呂へ歩いて入っていくまでの寒さは地獄だったがそれも一瞬のうちに終わり、「混浴露天風呂」のぬるめのお湯の温度がとても心地よく、誇張ではなく永遠に入っていられるほど快適だった。ぼくは熱いお湯が苦手なのでぬるいお湯にずっと入っていられるような温泉が好みなのだが、真冬の「鶴の湯」の「混浴露天風呂」はまさに思い描いていた理想郷だった。これが真夏だった場合お湯がやや熱いのですぐ出ようと思ってしまいそうになるが、氷点下の気温と白銀の雪景色の中だとあまりに最適な湯加減となり、ポカポカとした気分の中いつまでも雪見風呂を堪能してしまった。逆に言うと熱めのお湯が好きな人は「白湯」や「黒湯」の方がいいかもしれない。

 

夜の混浴露天風呂

 

日帰り温泉は10時〜15時になっており、15時からは宿泊客だけで「鶴の湯」の温泉を楽しむことができた。やはり日帰り客がいると人が多く賑やかになってしまうが、15時以降や夜や早朝の温泉は静かな秘湯の雰囲気を存分に味わうことができた。これは前回日帰りで来た際には体験できなかったことなので、宿泊した甲斐があったと感じられた。

 

宿泊客専用の貸切風呂

宿泊客専用の内湯までの廊下

宿泊客専用の内湯

また一号館には宿泊客専用の内湯も存在しており、貸切風呂としてゆっくりと温泉に浸かったり体を洗うことができた。ただこの貸切風呂は換気のためか閉められない小窓が外部と繋がっておりかなり寒かった。仕方がないのでタオルでその小窓をタオルで塞ぐと快適に過ごせた。

 

・「鶴の湯」内部はどうなってる?宿泊客限定貸切風呂までの通路のYouTube動画

 

・山の幸でいっぱいの「鶴の湯」の夕食は大満足

囲炉裏で温められる山芋鍋と岩魚の塩焼き

「鶴の湯」の夕食

岩魚の塩焼き

山芋鍋

 

「鶴の湯」の夕食は岩魚の塩焼き、山芋鍋、キノコのホイル焼きなど、山の幸が目白押しだった。秋田県の山奥の秘境なので無理して海鮮など出さずに、本当に山で取れるものばかりで食事が揃えられているところに素敵な統一感を感じた。しかも岩魚の塩焼き、山芋鍋は何と囲炉裏で温められており、レトロ建築も相まって本当に古代の日本にタイムスリップしてしまったかのようだった。山の幸だけだと何となく力が入らないような満足できなさそうな感じかなと思っていたが、量も種類も十分多かったのでお腹も心も非常に満足していた。

 

「鶴の湯」の朝ご飯

朝ごはんはこんな感じでこちらもお腹いっぱいになった。

 

 

・タイムスリップしたかのような「鶴の湯」のレトロな風景

古民家が好きなぼくは、「鶴の湯」の中を歩いているだけでもそのレトロな雰囲気を存分に楽しむことができた。そしてレトロな雰囲気に雪景色が加わると、何だか今にも日本昔ばなしでも始まるような懐かしさを覚えるのだった。

 

 

・白銀の世界!真冬の「鶴の湯」のYouTube動画はこちら!

 

・真冬の東北地方秘湯巡りの記事はこちら!

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