コロナワクチンバイト専門医が医師のコロナワクチンバイトの全てを徹底解説するよ!!!!!
勤務経験豊富な医師がコロナワクチンバイトの業務内容、給与、オススメの医師派遣サイトについて徹底解説
・自称コロナワクチンバイトのプロが、医師のコロナワクチンバイトについて徹底解説する
・コロナワクチンを接種できない人とは?医師の問診業務で重要な点を解説
・15分待機か30分待機かを見極める上で注目すべき3つの項目
・迷走神経反射とアナフィラキシーに注意!コロナワクチンバイトの経過観察(救護対応)業務について解説
・コロナワクチン接種は医師ではなく基本的に看護師が行う
・医師のコロナワクチンバイト案件の見つけ方を徹底解説
・医師のコロナワクチンバイトの給与を包み隠さず解説
・医師のコロナワクチンバイトは結論としてかなり楽しい
目次
・自称コロナワクチンバイトのプロが、医師のコロナワクチンバイトについて徹底解説する
医師のぼくは2021年の6月末にコロナワクチンバイトを始めて以降、現在に至るまるで日本全国各地でほぼ毎日コロナワクチンバイトを継続した。関西在住なので最初の頃は関西だけでやっていたが次第に行動の幅を広げ東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、群馬県、栃木県などの関東地方はもちろんのこと、西は広島県から北の果ては北海道の釧路の方までまるで日本を自由に旅するようにコロナワクチンバイトに出かけた。これほど様々な地方の様々な接種会場を回っていると、当然会場の方針や業務の内容に若干の違いは見られるが、基本的な流れは全ての会場で一致している。
この記事では日本におけるコロナワクチン接種の開始から終了まで、ほぼ毎日コロナワクチンバイトに明け暮れたコロナワクチンバイトのプロとして、医師のコロナワクチンバイトについて徹底解説しようと思う。
・コロナワクチンを接種できない人とは?医師の問診業務で重要な点を解説
医師のコロナワクチンバイトの業務内容は主に2つあり、問診と経過観察(救護対応)だ。問診では医師が接種者の持ってきた予診票を確認しながら、今日接種をしてもいいかどうかを判断する。接種可能と見なした場合には接種可能のところにチェックを入れ、医師のサインを記入する。もちろんほとんどの接種者は問題なく接種可能となるが、以下のような人は接種を見合わせる必要がある。
②重い急性疾患にかかっている人
③ワクチンの成分に対し、重度の過敏症の既往歴のある人
④1回目の接種でアナフィラキシーが認められた人
⑤2週間以内に他の予防接種を受けている人(インフルエンザワクチンは可)
⑥その他の事情で不適切な人
また接種自体を受けることはできるが注意が必要な人は以下の通りとされている。
②過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全症の人がいる人
③心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
④過去に痙攣を起こしたことがある人
⑤ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれのある人
⑥腎機能障害のある人
⑦肝機能障害のある人
これらの項目を、予診票を丁寧にチェックしながら見極める必要がある。①については抗凝固薬を飲んでいる接種者に対して、接種後2分間接種部を圧迫するように指示を出す。接種後2分間の圧迫止血が必要な薬は以下の通り。
プラザキサ
イグザレルト
エリキュース
リクシアナ
・15分待機か30分待機かを見極める上で注目すべき3つの項目
さらに接種可能か見合わせるかを判断するだけではなく、接種後の待機時間を決定するのも医師の重要な役割だ。問診の結果何も問題がないと見なされる接種者であっても、接種後に15分の待機が義務付けられている。また接種後に体調不良を起こす可能性が高いと考えられる接種者については、通常よりも長い30分の待機が必要となる。その接種者が15分待機となるか30分待機となるかを決定するのは、問診している医師となる。何も問題ない接種者は15分待機となるが、以下のような場合には30分待機と判断しなければならない。
②過去に採血などで気分が悪くなるまたは失神などを起こしたことがある人
③コントロール不良と思われる気管支喘息患者
①に関しては予診票に重いアレルギー症状を起こしたことがあると書かれている場合は、そのアレルギー症状の詳細をしっかりと聞き取った上で判断する。また②に関しては過去の採血や予防接種での迷走神経反射の既往(めまい、ふらふらした、倒れたなど)を確認する。迷走神経反射の既往のある接種者に対しては、転倒による外傷を予防するために寝ながら打つ(臥床接種)の提案を忘れてはならない。また③の喘息については以下を確認する必要がある。
PEFの日内変動が20%以上
発作治療薬の使用が週1回以上
運動を含む活動制限あり
FEV1もしくはPEFが予測値あるいは自己最良値の80%未満
このうち3つ以上当てはまればコントロール不良の喘息と判断されるが、はっきり言って接種会場の問診の場では不明な項目も多いので、可能な限り上記について質問して総合的に判断するしかない。かかりつけの先生がコロナワクチン接種を打ってもいいと言っていたか聞くことも、適切な判断材料になるだろう。
・迷走神経反射とアナフィラキシーに注意!コロナワクチンバイトの経過観察(救護対応)業務について解説
経過観察業務については、経過観察室で15分もしくは30分待機している接種者に体調不良が起こらないかどうか観察する。ほとんど体調不良なんて起こらないが、滅多に起こらない体調不良の中で最も多いのは迷走神経反射だ。
迷走神経反射とは接種に対する過度の緊張や針を刺されたストレスなどが原因で血圧と脈拍が一時的に低下してしまい、めまい、ふらふら、気分不良、失神を引き起こしてしまう現象のことである。特に気を失って転倒した場合は怪我をしてしまうと危ないので、過去の採血や予防接種の際に迷走神経反射の既往がある接種者には臥床接種を勧める。もし接種後に迷走神経反射が起こってしまった場合にはベッド上の安静を促し、大抵の場合はそれでしばらくすれば症状がよくなって帰宅することができるようになる。帰宅時には迷走神経反射について詳しく説明し、次回の接種時や採血時には迷走神経反射の既往があることを問診医にきちんと伝えるように指導する。
経過観察中の対応で最も頻度が多いのは迷走神経反射だが、最も注意が必要なのはアナフィラキシーだ。接種後のアレルギー症状として皮膚症状(蕁麻疹など)、呼吸器症状(呼吸苦、喘鳴など)、消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛など)、循環器症状(血圧低下、意識消失など)が同時に2つ以上同時に出現するとアナフィラキシーと考えられるので、アドレナリンによる早急な対応が必要となってくる。アナフィラキシーは100万回に数回という頻度で滅多に起こらないことが報告されており、ぼくも2年間毎日コロナワクチンバイトをやっていても診たことがなかった。しかし接種後の局所的な蕁麻疹など軽度のアレルギー症状は稀に見るので、その軽度のアレルギー症状がアナフィラキシーではないのか、アナフィラキシーに移行しそうではないかを適切に判断する必要がある。
経過観察業務は接種者の人数にもよるが、接種後の体調不良者なんて滅多に出ないのが実情であり、かなり時間を持て余すこともあるだろう。また会場によっては経過観察の医師を設けずに、万が一接種後の体調不良者が出たら問診の医師が救護対応に駆り出されるというところもある。
・コロナワクチン接種は医師ではなく基本的に看護師が行う
問診、経過観察と来て、肝心の接種業務を忘れているではないかと思われるかもしれないが、実際のところ医師が接種を行うという会場は滅多にない。接種者の中には勘違いしている人も多いが、接種を行う人は十中八九看護師だ。医師が問診と経過観察業務をこなし、看護師が接種や薬液の分注をするという風にきちんと役割が分担されスムーズに接種業務が進むような仕組みになっている。
しかし稀に医師が接種をさせられるという珍しい会場もあり、医師であるぼくも実際に接種業務を経験したことがある。それでも2年間日本全国の接種会場を渡り歩いて、医師に接種をさせる会場は大阪府の堺市と兵庫県の伊丹市だけだった。逆に言えばそれ以外は全て看護師が接種を担当してくれていたということだ。
・医師のコロナワクチンバイト案件の見つけ方を徹底解説
ここまでは医師のコロナワクチンバイトの業務内容について大まかに説明してきたが、そもそもコロナワクチンバイトの案件ってどうやって見つけるのだろうか。いくら業務内容について詳細を知ったところで、実際に案件を見つけ出さないことにはコロナワクチンバイトに従事することはできない。そこでここからはコロナワクチンバイトの見つけ方を説明していこうと思う。
ぼくがコロナワクチンバイトに申し込んだ方法は主に2つに分類される。ひとつはインターネット上の医師派遣会社を利用して申し込む方法、そしてもうひとつは自治体のホームページなどから申し込んで直接契約するという方法だ。
ぼくの最初のコロナワクチンバイトは大阪市だったが、大阪市の場合は直接大阪市のホームページの医師募集の項目から申し込んで契約してもらった。最初はそんなに手を広げるつもりもなかったので大阪市の仕事だけで満足していたが、ある時大阪市が労働基準法第26条を守らずに、休業手当を支払うことなく医師のシフトを大量にカットしたことから、大阪市だけに依存している労働スタイルは危険だと判断し、それ移行様々なインターネット上の医師派遣サイトに登録してコロナワクチンバイトの案件を探した。ぼくが登録した医師派遣サイトは以下の通りだった。
どのサイトもとてもお世話になったが、2年間毎日コロナワクチンバイトをやってきた身からすると、上から順にコロナワクチンバイトに適した優良サイトだったという印象だ。特にMRTは申し込めばほぼ100%の確率で案件が確定するので最もお勧めだ。あまりに使いやすいので月のほとんどがMRT案件で埋まっているということも全く珍しいことではない。
・医師のコロナワクチンバイトの給与を包み隠さず解説
医師にとって最も気になるのはコロナワクチンバイトの給料ではないだろうか。2年間やってきてこれも時期によるとしか言えないが一般的には時給15000円〜20000円、日給は10万円〜15万円ほどが最もよく見かける相場だった。ぼくは他のバイトをほとんどやったことがないので知らなかったが、これは医師のバイトの中でもかなり高額な値段だという。需要と供給のバランスにより給料の多少の上下はあるものの、この2年間案件はほぼ途絶えず毎日あるので、コロナワクチンバイトを継続的にこなすことでとても効率のいい資産形成が可能となるだろう。
・医師のコロナワクチンバイトは結論としてかなり楽しい
実際働いてみるとコロナワクチンバイトってどうなのだろうか。ぼくにとってコロナワクチンバイトは楽しくて楽しくて仕方がなかった。日本全国様々な場所に行けて自由に旅をするように労働できたからだ。業務内容としても時期や人数にもよるがとても大変な労働をしているという感じもなく、病院で昼夜問わず働いている時の方がよっぽど過酷だったと感じられた。それでいて病院の何倍も給与がもらえるのだから医師という職業は謎だらけである。
コロナワクチンバイトは時期によって忙しさが全然違ってくるが、ものすごく接種者が少ない日は1日で5人しか問診しないこともなるし、多い時には1日で400人近く問診したこともある。しかしきっちりと定時には帰ることができるし、定時に帰れなくても高額な残業代をくれるので大変な労働をしているという感覚はなかった。接種の予約が入っていない日は17時終わりの予定だったのに12時に帰れたりして、それなのにきちんと給料は全額支払われたりして何ていい仕事なのだろうと感動したりもした。
場所を問わずに全国で働いていると日本各地に医師や看護師やスタッフの友達や知り合いができて人間関係の輪も広がるので楽しかった。万が一合わない人がいて普通ならば人間関係で悩みそうな場面でも、コロナワクチンバイトならその日しか出会わない人ばかりだから安心だ。人間関係の悩みを抱かずに精神的に健康で生活できるという点においても、コロナワクチンバイトは優れていると感じられた。コロナワクチンバイトは素敵な思い出で満たされている。
2023年3月でコロナワクチン接種は一旦終わりになるというが本当だろうか。願わくばこのように素晴らしく輝かしいコロナワクチンバイトがいつまでも末長く続きますように!
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