フリーランス医師は全然孤独じゃないよ!!!!!
泥医・バイト医のデメリット?フリーランス医師は同僚も友達もいなくて孤独で辛いというのは本当か?
・ぼくがフリーランス医師になった経緯
・フリーランス医師として働くメリット
・フリーランス医師は同僚も友達もいなくて孤独で辛いというのは本当か?
・医師との交流
・看護師との交流
・スタッフとの交流
・ぼくたちは医師ではあるがそれがぼくたちの全てではない
目次
・ぼくがフリーランス医師になった経緯
ぼくは今どこの病院にも医局にも属さないフリーランスの医師として、コロナワクチンバイトのみで生計を立てている。ぼくは別にフリーランス医師になるつもりはなかったが、自らの根源に宿る純粋な直感に従って世界一周の旅をしていると、知らず知らずのうちにフリーランスの医師になってしまっていたのだった。
・フリーランス医師として働くメリット
フリーランス医師には好きな時に好きな場所で自由に働ける、病院で労働するよりも遥かに給料が高い、仕事が重労働ではなく定時に帰れる、もしも残業が生じても高い残業代が支払われるなど、様々なメリットが存在する。しかしもちろんそう都合よくいいことばかりとはいかないのが世の中の常である。そんなにいいことが沢山あるのなら、同じくらい嫌なことが大量に起こってしまうに違いないと疑ってかかるのが人情だろう。それではフリーランス医師の働き方にはどのようなデメリットがあるのだろうか。
・フリーランス医師は同僚も友達もいなくて孤独で辛いというのは本当か?
フリーランス医師のデメリットとしてよく語られるのは、病院と違って常に同じ人々と働くわけではないので、人間関係が希薄になり孤独な人生を歩むことになるという噂である。なるほど確かにフリーランス医師としてあちこちでバイトしていると、一緒に働く人々が場所によっても日によっても全く異なってくるので、病院のように同じメンバーで和気藹々にとはいかないだろう。それならば知り合いもおらずに誰とも喋れない、社会との繋がりが感じられない孤独な毎日を送ってしまう可能性も高い。せっかく自由で豊かな人生を目指してフリーランス医師になったとしても、孤独に押し潰されそうになったり寂しさに苦悩していたのでは本末転倒と言えるかもしれない。しかし実際のところはどうなのだろうか。本当にフリーランス医師やバイト医は、孤独で寂しい日々を我慢しながら生きているのだろうか。
これまで2年間フリーランスの医師としてコロナワクチンバイトばかりをやってきたぼくからすれば、フリーランス医師が孤独であるという意見は全く当てにならないと思われる。それどころかフリーランス医師は病院で勤務している時と同じくらいに、もしくはそれ以上に濃密で豊かな人間関係を築ける可能性があるのではないだろうか。もちろんその人の性格にもよるだろうが、ぼくの場合はフリーランスになって以来沢山の医師や沢山の看護師や沢山のスタッフと友達になったり知り合いになったりして、とても楽しい日々を送っている。
ぼくは日本全国で旅するようにコロナワクチンバイトをやっているが、大阪の会場へ行っても東京の会場へ行っても必ずと言っていいほど知り合いがいて「お久しぶりですー!」と声をかけてくれて再会を喜んでいる。病院のように絶対今日会えると決まっているわけではないからこそ、たまたま以前一緒だった人々とまた一緒に働けることが何かしら運命的で大切な縁を育んでいるような感覚になる。中島みゆきの「一期一会」という歌の中に
人間好きになりたいために
旅を続けていくのでしょう
(この記事は著作権法第32条1項に則った適法な歌詞の引用をしていることを確認済みです。)
という歌詞があるが、勤務医という定住民族ではないからこそ、旅する労働スタイルの流浪の民であるからこそ分かち合える再会の感動があるのだ。むしろ勤務医として長期間全く同じ人々と労働し、様々な出来事が生じて憎んだり妬んだり恨んだりし合うよりは、いつ会えるかわからないけれどまた出会えたらいいねと心から思えるフリーランスのスタイルの方が人を本当の意味で大切にできるし健全な人間関係を築きやすい。人間と人間というものはどこまで行っても究極的には他人なので、近づけば近づくほどに傷つけ合うということはよくある。それならば深く関わりすぎず、お互いに好きでいられるような適度な距離感を保つ方が豊かな人生を過ごせるのではないだろうか。中島みゆきの「樹高千丈 落葉帰根」という歌には次のような歌詞もある。
私はひとりが嫌いです
それより戦さが嫌いです
それゆえ違う土地へ行き
懐かしがろうと思います
・医師との交流
フリーランスの人間関係を具体的に見ていくと、まずぼくは医師なので当然他の医師との交流が最も活発となってくる。しかし看護師はオープンに他の人々と協力しながら仕事を進めようとする雰囲気が強い一方で、医師というのはそれぞれ独立心があり非社交的な人々も多い傾向にあるので、いきなり最初から話しかけたり友達になったりするというパターンは少ない。それでも何度か同じ会場で一緒に働いたりすることを通して「この前も一緒でしたね〜」などと話すことが増え、次第に友達になっていくということも多い。コロナワクチン会場によく来る医師と言っても常勤のクリニックで働いている合間に来ている人もいれば、薬品会社に勤めている人もいるし、学生の人もいるし、完全にフリーランスの人もいるし属性は実に様々だった。
医師は看護師のようにお互いに協力し合おうという雰囲気は弱いものの、その中でも社交的な人を見つけ出して友達になっては仕事帰りに一緒にご飯を食べたり、連絡を取り合ったり、コロナワクチンバイトの案件に関する情報交換を行なったりしている。今となっては仕事がない日でも一緒にご飯へ行く言わば”普通の友達”の医師も沢山でき、日本中どこにいても、大阪でも東京でも同じように社交的で楽しい日々を送っている。彼らは皆、ぼくがフリーランスの医師となってコロナワクチンバイトで出会い友達になった人達ばかりだ。毎日日本中の違う場所で旅するように働くのだから知り合いなんてできるわけがないと思っていたがそれは大きな勘違いであり、逆に日本中の様々な場所で様々な経歴を持った興味深い医師達と友達になることができ交友関係が広がった。次第に友達の友達がぼくの友達であることが発覚したり、たまたま同じ会場になった時に友達に友達を紹介したりして、最終的には医師のグループで食事したりするようになり交流や繋がりはますます活発になりつつある。
彼らとは様々な話題について話をするものの、特に案件に関する情報交換は医師以外にはできない重要な交流だ。通常医師のコロナワクチンバイト案件はそんなに急速になくなったりしないものの、案件の少ない季節には例外的にすぐに取らないと仕事が確保できないこともあるので、お互いに出たらすぐに知らせたりして案件を勝ち取るために協力している。このような人間関係を築くことをせずにひとりで頑張っている医師は、不可能だとは言わないが協力関係を結んでいる医師達よりも案件取得競争で不利になることは間違いないだろう。
・看護師との交流
医師だけではなく看護師との交流も、コロナワクチンバイトを構成する重要な要素のひとつだ。看護師は医師よりも遥かに社交的なのでとても喋りやすく、接種者が来なくて暇な時にはワクチンバイトの情報交換をしたり仕事に関係のない話をしたりして楽しい思い出を作っている。
また医師よりも看護師の方が圧倒的に会場の細かな事情を知り尽くしているので、知らなかった情報を教えてもらったりしてとても助かっている。医師の間では「会場でわからないことがあったら看護師に聞くべきだ」とまことしやかに囁かれている。この前は会場のWi-Fiのパスワードを教えてもらって勤務中のQOLが爆上がりしたし、会場内のスーパーが10%割引になるという聞いたこともないクーポンの存在を教えてもらってお得に買い物することができた。このように医師は誰も知らないものすごく細かな会場の情報を、看護師だけが知っているということは珍しいことではない。
さらにコロナワクチンバイトの案件は看護師が出てから数日後に医師が出ることが多いので、事前に出たことを看護師から聞けるか聞けないかで案件を取るための心の準備具合が全く異なってくることだろう。コロナワクチンバイトにおける労働の豊かさを高めるにおいて、看護師との交流は欠かせない。
・スタッフとの交流
また会場によっては事務作業や案内係をしてくれているスタッフの人達と交流するということもよくある。何度も同じ会場へ行くと次第に顔見知りとなり、それがあまりに人が来ない暇な会場だと一緒に喋り出すというのがよくあるパターンだった。仕事の後に医師の友達とスタッフとで食べに行ったこともあったし、全く別の会場でスタッフと再会して喜びを分かち合ったこともあった。
この前印象的だったのは、ぼくが10年ほど着ていたお気に入りのコートの一部がついに摩擦で裂けてしまった時に、どう修理していいのか全くわからなくて会場の医師や看護師に相談していると、いきなりスタッフの中から服飾の専門学校を卒業したという人が現れて、的確なアドバイスをくれてコートを安い値段でしっかり修理することができたことだった。医師も看護師も医学の専門家ではあるものの服の専門家ではないので、当然服の細かい直し方なんて知っているはずがない。そんな時にスタッフの中に服飾的な専門家がいるなんて、誰が予想できるだろうか。
スタッフというのは会場では事務や案内係をしているので、自分の得意分野や専門性を活かしているわけではなくその特徴や正体が掴みにくい。しかしスタッフの中にも様々な専門的知識を持っている人がいて、それぞれに得意なことを発揮できるタイミングを伺っているのだということを知り、ぼくは人間というものの奥深さを感じざるを得なかった。
・ぼくたちは医師ではあるがそれがぼくたちの全てではない
このようにコロナワクチンバイトをしていれば日本中どこで働いても友達や知り合いができ、久々に行くような会場であってもいつも「お久しぶりです」などと言ってもらえて再会を喜ぶことができるので、とても孤独や寂しさとは程遠い労働環境だとぼくは感じている。確かにその人の性格によってはフリーランス医師は孤独を感じやすい労働スタイルかもしれないが、少なくともぼくが働いた限りでは孤独を感じるどころか病院で勤務していた頃よりも遥かに良好な人間関係を築くことができて満足している。やはりぼくにはある一定の場所に留まりながら暮らすよりも、あらゆる側面から言って旅人のように自由に生きていくのが合っているのだろう。
医師や看護師やスタッフなど、多様性のある人間関係を日本全国に構築することができ、医師としてだけではなく人間として豊かな日々を送ることができているように感じられる。ぼくは医師ではあるもののそれがぼくの全てではなく、ぼくは日本人であり、ぼくは男性であり、ぼくは旅人であるという、あらゆる要素や概念を総合的にまとめ上げたまさに”全人的な”生き方をするにおいて、フリーランスという選択肢は絶好の働き方ではないだろうか。
病院というある一定の組織の中で毎日同じように暮らしていると、自分は医師であるという一要素だけがあまりに強調されてしまい、他の要素とのバランスのいい生き方を忘れてしまう。ぼくが観察していると病院にのみ留まっているような人間というのは多かれ少なかれこのような傾向を持ち、自分自身の一側面だけに心を依存させることによって自分を見失ったり迷妄へと陥りやすくなっているのではないだろうか。自分は医師ではあるもののそれが全てではなく、もっと混沌とした多様性が自らの中に宿っていることを思い出し、省みるべきである。その上で自分自身を全体的に俯瞰する心を取り戻した時、ぼくたちは人間社会の部品ではなく絶対的な存在だったという尊い感覚に出会うだろう。
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