網走監獄って思ったのと全然違って、お洒落で、レトロで、勉強になった!
西洋風でレトロでお洒落!「博物館 網走監獄」では北海道開拓の歴史が囚人と共にあったことを学んだ
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・網走には面白い博物館がいっぱい!
・網走監獄の広い駐車場情報と、高い入場料情報
・厳かな「煉瓦門」をくぐると意外な西洋的風景へ!
・「庁舎」では、北海道開拓の歴史が囚人と共にあったことを学習できた
・「監獄歴史館」で北海道中央道路開削工事に携わった囚人の歴史をより深く学ぶ
・「二見ヶ岡刑務支所」では囚人たちのリアルな生活が垣間見られる
・レトロで素敵な「舎房及び中央見張所」の建築に、古民家カフェ好きのぼくとしては興奮した
目次
- ・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
- ・網走には面白い博物館がいっぱい!
- ・網走監獄の広い駐車場情報と、高い入場料情報
- ・厳かな「煉瓦門」をくぐると意外な西洋的風景へ!
- ・「庁舎」では、北海道開拓の歴史が囚人と共にあったことを学習できた
- ・「監獄歴史館」で北海道中央道路開削工事に携わった囚人の歴史をより深く学ぶ
- ・「二見ヶ岡刑務支所」では囚人たちのリアルな生活が垣間見られる
- ・レトロで素敵な「舎房及び中央見張所」の建築に、古民家カフェ好きのぼくとしては興奮した
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- ・北海道一周車中泊の旅の記事一覧はこちら!
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。
ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!
岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。
そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。
結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。
・網走には面白い博物館がいっぱい!
北海道の北の果て・稚内から300km以上ドライブして、道東の網走までたどり着いた。網走は電車で来たら駅前の風景などものすごく寂しい辺境というイメージがあったけれど、稚内から車で来てみるとものすごい大都会が現れたような気がして驚愕したら、そこが網走だった!電車で訪れるのと車で訪れるのってこんなにも印象が違うのかと新鮮な発見だった。
網走といえば以前「博物館 網走監獄」「北方民族博物館」「オホーツク流氷館」など興味深い独特の博物館が点在しているが、以前「北方民族博物館」「オホーツク流氷館」の2つは回ったことがあり、特に「北方民族博物館」は充実していて非常に面白かった記憶がある。
網走といえば「網走刑務所」が有名で、なんとなく網走=囚人というイメージがあるが、ぼくはまだ「博物館 網走監獄」を訪れたことがなかったので、この北海道車中泊で一周の旅の途中にぜひ訪れてみることにした。「博物館 網走監獄」は明治末期から使われていた旧網走監獄の建築物群を移築、復原した野外歴史博物館で、国の重要文化財にも指定されているという。しかし「博物館 網走監獄」なんてすごく物騒で陰気で怖そうなイメージだ。網走監獄って、一体どのようなところなのだろうか。
・網走監獄の広い駐車場情報と、高い入場料情報
網走監獄でまず驚いたのは、駐車場の広さだった!網走監獄の人気の高さが伺え、なんと412台も停められるという。もちろん駐車場料金は無料だった。
次に驚いたのは網走監獄の入場料金の高さだった!なんと大人1100円と強気な価格設定!監獄に入るのに1000円以上払うなんて…と心の片隅で思わないこともなかったが、せっかくここまで来たので大人しく支払って入場することにした。
・厳かな「煉瓦門」をくぐると意外な西洋的風景へ!
中へ入っていくと、なんとも厳かな「煉瓦門」が堂々と立ちはだかっている。警備員の人も恐ろしい顔つきだし、やっぱりなんか網走監獄って怖いところみたいだ。しかし煉瓦門をくぐり抜けると、監獄というイメージから全くかけ離れているような、華やかな西洋の香りがする洋館が姿を現した!
これは「庁舎」と呼ばれている建物で、和洋折衷の「擬洋風建築」という様式となっており、明治10年前後に学校や官公庁の建築に見られたものだという。一見は洋風建築だが、鬼瓦や瓦屋根に和の要素が見られるところがポイントだという。
・「庁舎」では、北海道開拓の歴史が囚人と共にあったことを学習できた
中には網走監獄の詳細な歴史と共に、囚人がいかに北海道の開拓に役立っていたかの説明が展示されていた。北海道の中央道路の開削、硫黄山での採掘作業、幌内炭鉱での採掘作業、十勝平野の開拓、屯田兵屋建築などに従事し、多くの囚人が厳しい環境の中で死亡したという。
また明治維新後のロシア南下政策に対する北の防備を固めるため、大勢の囚人が開拓の先兵として北海道に送り込まれた歴史もあるという。当時のロシア帝国の南下政策に対する危機感は強く、北海道の防備を固めるべく開拓をすいんすることが新政府の急務となっていた。そこで注目されたのが、当時膨大な数に膨れ上がっていた長期重罪囚だったという。この発想には「元々彼らは暴戻の悪徒出会って、尋常の工夫では耐えられぬ苦役に充て、これにより倒れても、監獄費の支出が減るわけで万やむを得ざるなり」という囚人苦役論の思想が根底にあったという。またこの思想は刑を終了した囚人が住み着くことで北海道の人口増加を促進するという「苦役本文論」に引き継がれていったという。
全然北海道の歴史なんて知らなかったぼくは、北海道の開拓が囚人たちの労働とともにあったということを初めて知って衝撃を受けた!囚人たちは北海道の過酷な環境の中で多くの人が労働中に亡くなったが、この囚人たちは必ずしも悪人だったとは限らず、西南戦争における国事犯や政治犯も多く含まれていたという。
・「監獄歴史館」で北海道中央道路開削工事に携わった囚人の歴史をより深く学ぶ
北海道を開拓した囚人の過酷な労働についてさらに詳細に学べたのは網走監獄内にある「監獄歴史館」だった。ここでは北海道中央道路開削工事に携わった囚人の歴史を確認することができる。中央道路は網走から旭川まで続く、228kmに渡る長距離道路で、このうち網走外役所が担当したのは網走から北見峠までの163kmだった。
工事には1200人もの囚人が投入され、長時間労働、夏場の長雨と栄養失調による脚気の大量発生、原始林を切り開く期間な作業の連続、冬の厳しい寒さなどが彼らの生命を脅かし、なんと211人の囚人が亡くなったという。「監獄歴史館」ではその過酷さが、プロジェクションマッピングや様々な展示を通して臨場感を持ちながらリアルに伝わって来たのでとても印象に残っている。
・「二見ヶ岡刑務支所」では囚人たちのリアルな生活が垣間見られる
広大な「二見ヶ岡刑務支所」は木造刑務所としては日本最古の建物であり、1896年から1998年まで実に100年以上にわたり使用されて来た網走刑務所の農場支所だという。ここでは囚人たちの生活の一部始終を垣間見ることができる。まるで生きているかのようなたくさんの囚人たちの人形が設置されているので、迫力と臨場感があった。
・レトロで素敵な「舎房及び中央見張所」の建築に、古民家カフェ好きのぼくとしては興奮した
建築物として面白かったのは、なんと言っても「舎房及び中央見張所」だった。「舎房及び中央見張所」は明治時代の木造獄舎を移築・保存した国指定の重要文化財であり、放射状に配置された5棟の獄舎を中央の監視室から一望できるようになっている。この建築がなんともレトロで趣深かった!レトロ建築好きで、古民家カフェが大好きなぼくは興奮してしまうほどだった!獄舎だから犯罪者が暮らしていたいわくつきの建物なんだろうけれど、この素敵なレトロさのせいで、なんだかちょっと昔の日本にタイムスリップしたような、おばあちゃんの家に来たような懐かしさがあった。
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