知床半島の秘境で、温泉の流れる川をどんどん遡上していく!!!!!
服装はサンダルでOK?「カムイワッカ湯の滝」は強酸性温泉の川を遡る不思議な秘境だった
・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
・道東には魅力的な野生の温泉がいっぱい!
・「カムイワッカ湯の滝」のアイヌ語の意味
・「カムイワッカ湯の滝」へのアクセスは砂利道続きで意外と大変!
・「カムイワッカ湯の滝」の駐車場情報
・「カムイワッカ湯の滝」の水はpH.1.6〜1.8の強酸性で、ぬるかった
・「カムイワッカ湯の滝」の服装は、ハーフパンツとかかと固定サンダルが安全でおすすめだった
・「カムイワッカ湯の滝」の「一の滝」の滝壺では実際に温泉として入浴できるの?
・「カムイワッカ湯の滝」は「一の滝」より上は落石のため進入禁止になっていて残念だった
・「カムイワッカ湯の滝」の先には、海へと落ちる神秘的な「カムイワッカの滝」がある
目次
- ・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
- ・道東には魅力的な野生の温泉がいっぱい!
- ・「カムイワッカ湯の滝」のアイヌ語の意味
- ・「カムイワッカ湯の滝」へのアクセスは砂利道続きで意外と大変!
- ・「カムイワッカ湯の滝」の駐車場情報
- ・「カムイワッカ湯の滝」の水はpH.1.6〜1.8の強酸性で、ぬるかった
- ・「カムイワッカ湯の滝」の服装は、ハーフパンツとかかと固定サンダルが安全でおすすめだった
- ・「カムイワッカ湯の滝」の「一の滝」の滝壺では実際に温泉として入浴できるの?
- ・「カムイワッカ湯の滝」は「一の滝」より上は落石のため進入禁止になっていて残念だった
- ・「カムイワッカ湯の滝」の先には、海へと落ちる神秘的な「カムイワッカの滝」がある
- ・知床半島のその他の記事はこちら!
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・ぼくの「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅
こんにちは!世界一周+日本一周の旅を続けている水色です。
ぼくは今までの人生で日本海沿いの地域をほとんど旅したことがなかったので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国にも行けず旅人としてはこのまま日本を深めるしかないという絶好の機会に、日本海沿いを北上する車中泊の旅を決行した!
岡山県、広島県、山口県、佐賀県、長崎県、福岡県、大分県、熊本県、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府、福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県、秋田県、青森県、フェリーに車ごと乗り込んで北海道函館まで渡り、そのまま北海道の最北の離島、礼文島の澄海岬を「日本海沿いを北上する旅」の最終目的地とした。
そのまま北海道をぐるっと一周し、再びフェリーに乗って青森県へ!青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、山梨県、静岡県と「太平洋沿いを南下する旅」を完遂した。
結果的にぼくは7月〜11月までの間ほぼ4ヶ月かけて「日本海沿いを北上する旅」+「太平洋沿いを南下する旅」=日本一周の旅を達成したことになる。この旅ブログ「ミズイロノタビ」では、あまりに感動的で素晴らしすぎた日本一周の旅の一部始終を公開しようと思う。
・道東には魅力的な野生の温泉がいっぱい!
日本人は温泉が大好きな民族であると言われる。ぼくも温泉は好きで日本一周車中泊の旅の中でも毎日入っていたが、それはどちらかというと体を綺麗に洗って清潔に保っておくためという目的意識が強く、温泉が大好きだから入っているわけではないと感じていた。
しかし「太平洋沿いを南下する旅」の途中で、ぼくは今までの人生で培った温泉館を一気に覆されるほどに魅力的な日本の温泉文化に遭遇した。それは野湯/秘湯の存在である。なんと日本には大自然に包まれた神秘的な野生の温泉がいくつも隠されており、大抵の場合それは無料で、まるで自分が野生動物に還ったかのような気持ちで入浴することができるというのだった!昔ならば見知らぬ土地の野湯/秘湯なんてよその旅人には知る由もなかったのかもしれないが、今の時代ではインターネットやグーグルマップでいくらでも自由に野湯/秘湯を検索して冒険するかのようにたどり着くことができる。
ぼくが初めて野湯/秘湯の存在を察知したのは、北海道の知床半島だった。道東には信じられないほど多くの野生の温泉がいくつも隠されており、それを巡るだけでも十分旅の喜びとなった。それ以降ぼくは野湯/秘湯に魅了されてしまい、「太平洋沿いを南下する旅」の中では常に野生の温泉をさがし求めながら日本を南下する結果となった。
・「カムイワッカ湯の滝」のアイヌ語の意味
特徴的で面白い温泉ばかりの道東の中でも、最も不思議で印象的だったのは「カムイワッカ湯の滝」だった。なんと流れてくる川の水が全部強酸性の温泉であり、その川を自力で徒歩で遡ったところに、滝壺という自然の湯船が出現するというのだった!
カムイワッカとはアイヌ語でカムイ=神、ワッカ=水で「神の水」という意味となり、強酸性で生き物が住めない水であったことから「魔の水」と解釈されたという。
・「カムイワッカ湯の滝」へのアクセスは砂利道続きで意外と大変!
「カムイワッカ湯の滝」へのマイカーでのアクセスは意外と大変だった!なんとコンクリートではない砂利道を30分以上も運転しないと「カムイワッカ湯の滝」へたどり着かないのだ!さすが知床半島の秘境にあるという不思議な滝!しかし砂利道とは言うもののデコボコも少なく道幅も比較的広いので、普段運転している人ならば問題なくたどり着けるだろう。たまに対向車がもし来たらすれ違うのが困難だろうと思われる道幅の箇所も見られたので細心の注意が必要だった。
・「カムイワッカ湯の滝」の駐車場情報
「カムイワッカ湯の滝」には20台ほど車を停められる駐車場が用意されていた。駐車場にはなんと警備員のおじさんもいて、こんな秘境で警備をしているなんてすごいと驚愕した!警備員のおじさんがいるので安心して車を停めることができた。
・「カムイワッカ湯の滝」の水はpH.1.6〜1.8の強酸性で、ぬるかった
駐車場から歩けばすぐに「カムイワッカ湯の滝」が出現する!一見すると普通の川のように見えるのだが、ひとたび足を水につけるとその独特な感覚に驚くだろう。なんと「カムイワッカ湯の滝」で流れている全ての水は温泉となっており、温度はぬるく、しかも酸性なので足が少しピリピリした。特に足に傷があるような場合はピリピリを強く感じやすいだろう。「カムイワッカ湯の滝」の温泉はなんとpH.1.6〜1.8であり強酸性だ。温度は温泉なのに熱いという感じは全くせず、本当に生ぬるいというような感じだった。
・「カムイワッカ湯の滝」の服装は、ハーフパンツとかかと固定サンダルが安全でおすすめだった
この「カムイワッカ湯の滝」の温泉の川を、どんどんどんどん上流へと歩いて登っていく。さながら北海道で秋に見かける鮭の遡上のようだ。温泉の泉源は上流にあり、上へ上へと歩いていくほどに、温泉の温度が温かくなっていくことに気がつく。
問題なのは上流へと歩いていく足元だった。なんと足元は土や砂ではなく、延々と岩の上を歩いていくのだ!岩の上を歩くのって、なんだかツルンと滑りそうでとても心配だった。ぼくが持っていた水に濡れてもいい靴は、自分で履いてきたサンダルしかなかったのでそのサンダルが大丈夫かどうかもわからずに、とりあえず怪我をしそうなくらい滑ったら沢登りを中止して戻ってこようというくらいの気持ちで挑戦したのだが、自分で履いてきた適当なサンダルでも意外と全然滑らずにスイスイと登れてしまった!これは予想外!なんとなく岩って滑りやすそうな印象だったけれど、意外と普通のサンダルでもあんまり滑られないものなんだなー。もちろん急勾配のところは滑らないように細心の注意を払いながら登ったが、それでも一切滑りそうな気配はなかった。
「カムイワッカ湯の滝」を登っていくための服装は、靴が濡れてもいいサンダルのようなものにするのはもちろんのこと、下はハーフパンツなど水に濡れることがないようなものがおすすめだった。知床自然センターのホームページでも足元は「滑り止め靴下」「かかと固定サンダル」を推奨しているが、ぼくがたまたま履いていた靴がこの「かかと固定サンダル」だったので運よく「カムイワッカ湯の滝」の沢登りに適応できたのだろう。歩ける場所は、足首の上くらいに水の高さが来るという程度の水深で、浅いところを選んで歩けば膝まで水が迫ってくることは決してなかった。
また「カムイワッカ湯の滝」は知床半島のまさに秘境に位置し、ヒグマの生息地にもなっているので、熊除けの鈴などがあると心が安らぐかもしれない。
・「カムイワッカ湯の滝」の「一の滝」の滝壺では実際に温泉として入浴できるの?
どんどん登っていくと「一の滝」にたどり着く。この滝壺が絶好の入浴スポットとなっているようだ。しかし下流よりは温かいものの水温は温泉と言えるほど熱くもなく、観光客が周囲にうようよいるので日本人らしく裸で入れるという雰囲気でもなくあらかじめ水着の準備が必要で、この滝壺を温泉の湯船として入浴している人はほとんどいなかった。ぼくが見た中では唯一若い男子大学生の集団みたいな人たちが水着を着て入っていたが、「ぬるい!!!」という感想を叫んではしゃいでいた。
せっかくここまで来たのだから温泉として頑張って入ろうとすれば水着で入れるけれど、そんなに入りたくもないような、なんとなく入りづらい雰囲気も漂っているような気がした。秘境なのに割と人も多く、せっかくの野湯という情緒も薄れ、どちらかというと沢登りを楽しむアクティビティの場所として成り立っているような雰囲気だった。
・「カムイワッカ湯の滝」は「一の滝」より上は落石のため進入禁止になっていて残念だった
「カムイワッカ湯の滝」の最もよい入浴スポットはこの「一の滝」の滝壺であり、これから上へ行っても通行止になっているだけだった。実際は「四の滝」まであり、上流へ行けばいくほど温泉の温度も上がり、これよりもっと上流でこそ最高の温泉体験が昔はできたそうだが、知床半島が世界遺産になり観光客が急増し、落石が危険だという理由により進入禁止となっていた。残念すぎる!この先にこそ本来の「カムイワッカ湯の滝」の魅力が詰まっていそうなのに、現在は行くことが禁止されているのだった。まだ禁止されていなかった時代に行けた人がすごく羨ましい!!!
・「カムイワッカ湯の滝」の先には、海へと落ちる神秘的な「カムイワッカの滝」がある
「カムイワッカ湯の滝」の下流1km先には、海へと流れ落ちる「カムイワッカの滝」がある。観光クルーズに乗れば「カムイワッカの滝」の神秘的な姿をを海から眺めることができる。野生のヒグマを安全な海上から観察できたりしてとてもオススメの知床観光のひとつだ。
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