こんな水の流れ、もう一生見ない気がする…。
ついにスペイン巡礼へ!中継地のフランス・バイヨンヌは不思議な夜の水の流れ
・バイヨンヌはスペイン巡礼の出発地サンジャンピエドポーへの経由地
・ゴッホの絵のように不思議だったバイヨンヌの水と光
・次の日の早朝に無事にサンジャンピエドポーへ到着
・バイヨンヌはスペイン巡礼の出発地サンジャンピエドポーへの経由地
南イタリアの旅を終え、シチリア島からフェリーで南フランスまで渡り、3日間プロヴァンス地方のアヴィニョンで滞在した後、長距離バスでフランス南西部のバイヨンヌという町まで行き、次の日にバイヨンヌからスペイン巡礼の800km歩くための出発地点、フランスのサンジャンピエドポーへと電車で向かう。
ちなみにぼくはバイヨンヌという町について何も知らない。ただスペイン巡礼するために、出発地点であるサンジャンピエドポーに行きたいだけなのだが、そこは結構不便な場所らしく、どうしてもバイヨンヌという場所を経由して電車で行かないとならないらしい。特に行きたいわけでもないのだが、バイヨンヌはスペイン巡礼をするに当たっては、絶対に行かなければならない場所なのだ。
しかしバイヨンヌで何かをするわけでもない。ただ経由として1泊して、次の日には午前中に電車に乗ってサンジャンピエドポーへ行くだけだ。ぼくはフランスのバイヨンヌで、何かすごいことが起こるとは別に思っていなかった。
・ゴッホの絵のように不思議だったバイヨンヌの水と光
長距離バスに乗り込んでアヴィニョンを出発し、バイヨンヌに着いたのは夜の8時くらいで辺りは真っ暗だった。もはやバイヨンヌをちょっと観光という時間でもなく、大人しく予約したホテルへと向かおうと思ったその矢先に、心動かされたのは、バイヨンヌの川の流れだった。
見たこともない水のうねり、見たこともない不気味な光の渦。まるでゴッホの「ローヌ川の星月夜」の絵の中の不思議な水と光の交響を眺めているようだった。ぼくの心からはこのバイヨンヌの水と光のうねりがいつまでも消えないで残り続けている。ただ通り過ぎただけの経由地だったバイヨンヌの街。それでもこれから始まるスペイン巡礼が今までにない不思議な体験になることをぼくは予感していた。
・次の日の早朝に無事にサンジャンピエドポーへ到着
次の日の早朝にサンジャンピエドポーへと向かう列車に乗り、無事にサンジャンピエドポーにたどり着いた。列車の中にはこれからスペイン巡礼を始めるのだという見えない熱気で満ちあふれていた。