スペイン巡礼35日目!巡礼と日常の境界線・サンティアゴ空港にも貝殻と矢印の道しるべは存在していた

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さようならスペイン巡礼!!!!!

スペイン巡礼35日目!巡礼と日常の境界線・サンティアゴ空港にも貝殻と矢印の道しるべは存在していた

・スペイン巡礼の旅の終わり
・カミーノの道には貝殻や矢印の道しるべがある
・サンティアゴ空港にも貝殻マークや矢印がいっぱい!
・いつかカミーノに戻ってくる日

・スペイン巡礼の旅の終わり

800kmを32日間かけて歩いたスペイン巡礼の旅が終わり、その後は”地の果て”フィステーラで2日間の休息をとってから、ついに日本に帰る日がやって来た!サンティアゴ・デ・コンポステーラから日本へと直接帰れる飛行機はないので、格安航空であるRyanairでマドリード空港まで生き、そこから日本へと帰ることとなる。まずはサンティアゴ市内からサンティアゴ空港まで市内バスに乗って移動した。

 

 

・カミーノの道には貝殻や矢印の道しるべがある

ぼくたちはスペイン巡礼の800kmもの長い道のりを歩いた。800kmも異国の地を歩いて、迷子になったり道に迷ったりしないのかと心配になるかもしれないが大丈夫!カミーノの道の上には黄色い矢印やホタテ貝のマークなど様々な道しるべが随所に設置されていて、巡礼者が間違った方向へと行かないように道を示してくれている。その黄色い矢印やホタテ貝は、やがて最終目的地となるサンティアゴ・デ・コンポステーラまですべての巡礼者を導いてくれる。

ぼくたちもこの道しるべのおかげでほとんど迷うこともなく(時々話に集中していたり、なぜか理由はわからなけれど外れた軌道を進むこともあった)、聖地サンティアゴへとたどり着くことができた。道に迷う心配はないので、あとは歩ける体力があるか、重き荷を背負ってでも聖地へ赴きたいという意志と忍耐力があるかが重要となってくる。

そのような貝殻マークも黄色い矢印も、スペインを去ると同時に全く見なくなり、日常生活に馴染んでいく中でもはやそのようなマークがあったことすら忘れてしまうときが訪れるのかもしれない。

 

 

・サンティアゴ空港にも貝殻マークや矢印がいっぱい!

しかし長く長いスペイン巡礼の旅と別れを告げるためのサンティアゴ空港にも、なんとこの貝殻マークや黄色い矢印は存在していた!さすがサンティアゴ空港!空港にさえ貝殻マークはいっぱいだ!サンティアゴ空港に到着してこれから巡礼の旅を始める予定の人は、このマークを見て未来の旅に思いを馳せ胸が高鳴るだろうし、やっとの思いでスペイン巡礼を歩ききってこのサンティアゴ空港から祖国へと帰っていく旅人は、自分たちを聖なるサンティアゴへと導いてくれた貝殻マークに深く心を寄せ、名残惜しい思いで立ち去っていくに違いない。それはまさに今のぼくのように。

すべての貝殻マークは巡礼者をサンティアゴへと導いてくれる。すべての巡礼者はサンティアゴへ行きたがり、貝殻マークと黄色い矢印を頼りに旅を継いでいく。しかし旅も終え、聖地へとたどり着き、故郷へと帰る者たちは、もはや黄色い矢印が指し示す方向へと進まない。ぼくたちには新しい旅の羅針盤が、胸の中に宿っているのだ。

 

 

・いつかカミーノに戻ってくる日

道を指し示してくれる道しるべが常に巡礼の道の上に設けられていたことは、なんと心強かったことだろう。巡礼を終えたぼくたちは、一生という道しるべもない新たな軌道を進んでいく。人の一生には確かな道しるべの光を見出す人もいれば、永遠に見つからずに魂が彷徨う者もいる。一生のあるときには確かな道しるべを感じていたのに、生きるほどに見失い狼狽してしまう者もいる。

道しるべの強い光が欲しいときには、またここに戻ってこよう。こちらへ行けと確かに指し示し、導いてくれるスペイン巡礼の道。その先にある聖域において確かな光源を自分自身で創造し見出せるまで、カミーノの道しるべを覚えていよう。どんなに道に迷っても、どんなに深く傷ついても、またあのスペイン巡礼の大地へ戻っていけばいいのだと、そう信じられる人生は幸福だ。

 

 

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