内部も外部も龍だらけ!シンガポール仏牙寺龍華院は世界中の仏教文化が混ざった荘厳な寺院だった
・ぼくのマレー半島を南下する旅
・チャイナタウン・コンプレックスで美味しくて安い中華料理を食べまくった日々
・仏牙寺龍華院は荘厳で落ち付いた雰囲気のチャイナタウンにある仏教寺院だった
・仏牙寺龍華院は内部も外部も龍だらけだった
・仏牙寺龍華院の中に潜む世界中の異国情緒
目次
・ぼくのマレー半島を南下する旅
ぼくはマレー半島を南下する旅の中で、ピンクガネーシャを参拝したタイの首都バンコク、バイクで秘境寺院や秘湯を巡った北部の街チェンマイ、ホワイトテンプルやブルーテンプル、ブラックハウスとカラフルな旅ができた北部の街チェンライ、大自然あふれる秘島・ヤオヤイ島のリゾートを楽しんだ南部のプーケットを経て、次なる国マレーシアに入国した。
まずはカラフルでアーティスティックな世界遺産のペナン島を観光し、次に首都のクアラルンプールで中華系マレーシア人の友達の家に泊めてもらいながらブルーモスクやピンクモスク、バトゥ洞窟などを見学し中華系、マレー系、インド系の文化に触れることでマレーシアが多国籍国家であることを実感した。次の街マラッカではマレーシア最古のモスクやマレーシア最古の仏教寺院などを参拝し、古都の落ち着いた趣ある雰囲気を味わった。
マレーシアからシンガポールへのバス移動は、陸路で繋がっているのだからどうせ簡単だろうと思いきや意外と難易度が高く、様々な苦労がありながらも艱難辛苦を乗り越えて、何とかシンガポール中心地へと移動することができた。
・チャイナタウン・コンプレックスで美味しくて安い中華料理を食べまくった日々
今回のシンガポール滞在中は、チャイナタウンのドミトリー宿CSW Hostelに宿泊した。この安宿のすぐ隣にはチャイナタウン・コンプレックス(Chinatown Complex)というローカル色満載の中華系のショッピングモールがあり、その2階がフードコートのようになっていたので、シンガポール滞在中は多種多様な美味しい中華料理やスイーツを安い値段で食べまくり、食事に関して大満足な日々を過ごしていた。
・仏牙寺龍華院は荘厳で落ち付いた雰囲気のチャイナタウンにある仏教寺院だった
このチャイナタウン・コンプレックスの真ん前に、見逃そうとしても見逃せないくらい巨大で立派な仏教寺院が聳え立っていた。中華系のこの仏教寺院の名前は「仏牙寺龍華院」と言い、その名の通り中の黄金の仏塔にはブッダの歯が祀られている。この歯はブッダ入滅の地インドのクシナガラで、荼毘に付した薪の中から拾われたものだという。
この仏牙寺龍華院は唐の時代の建築様式を採用している。外観を見ると現代の中国仏教寺院らしい派手な色彩の組み合わせではなく、むしろどちらかというと真言宗の高野山の寺院を思い出させるような落ち着いた色合いをしており、日本人好みであるようにも見える。唐の時代と言えば弘法大師(空海)が長安に留学に行っていた時代なので、高野山のスタイルと似ているにも必然なのかもしれない。
個人的に、というかほとんどの日本人はそうかもしれないが、東南アジアの仏教寺院って雰囲気が日本のものとあまりにかけ離れているので感情移入しにくいが、このシンガポールの仏牙寺龍華院は中国の古風な建築様式を採用しているためか、日本人のぼくが参拝してもものすごく素直に美しい仏教世界に入り込むことができ、とても感動的な経験となった。
龍がかなり多いのは中国っぽいのかもしれないが、落ち着いた色彩感覚や内容が日本の仏教寺院に近いものがあり、穏やかな気持ちで参拝することができた。仏牙寺龍華院の中にいるときは自分が今シンガポールにいることを忘れてしまうほど、内部の仏教世界が心に馴染んでいた。
・仏牙寺龍華院は内部も外部も龍だらけだった
見どころはやっぱり、寺院中のいたるところに描かれたり彫刻されている龍だろうか。ある時は正面玄関に、ある時は天井に、ある時は壁面にと、龍のいないところはないのではないかと思ってしまうくらい様々なスタイルの龍に溢れたお寺だった。ぼくはこのマレー半島を南下する旅で龍に興味を持つようになっていたので、その観点から言っても楽しい参拝となった。
・仏牙寺龍華院の中に潜む世界中の異国情緒
またチャイナタウンの中にあるものの、中国仏教的な要素だけではなく、チベット仏教的要素や日本仏教的要素も随所に散りばめられているような印象を受けた。
仏教画である曼荼羅などは、いかにもチベット仏教っぽい。
日本でしか見かけないような、ぼくの大好きな不動明王の姿も。
しかしやっぱりどことなく東南アジアっぽさもあり、様々な地域の仏教が複雑に組み合わさっている、シンガポールらしい興味深い仏教寺院だと感じられた。
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