テッサロニキは散歩しているだけで充実した観光ができるゾ!!!!!

世界遺産の教会や考古学博物館も!ギリシャ第2の都市テッサロニキは歩いているだけで古代遺跡と巡り会った
・ギリシャ第2の都市テッサロニキへと移動
・テッサロニキはギリシャ一周の旅の中継地点
・ギリシャ最大の教会で世界遺産のアギオス・ディミトリオス聖堂
・ローマ皇帝ガレリウスの霊廟であるテッサロニキのロトンダ
・ペルシアに勝利した記念のガレリウスの凱旋門
・何気なく歩いているだけでも古代遺跡に出くわすテッサロニキ
・あまりに堂々と放尿するテッサロニキの小便小僧
・海沿いを歩くと出会う歴史ある白い塔
・黄金の宝物が美しいテッサロニキ考古学博物館
目次
・ギリシャ第2の都市テッサロニキへと移動




ギリシャ一周の旅の中でぼくは古代遺跡の豊富な首都アテネ、断崖絶壁に立つギリシャ正教会の大絶景に圧倒されたメテオラの観光を終え、次にギリシャ第2の都市テッサロニキへと移動した。カランバカからテッサロニキまでの移動も鉄道を利用。直行の列車で約3時間で到着することができた。
・テッサロニキはギリシャ一周の旅の中継地点

テッサロニキは紀元前315年にマケドニア王のカッサンドロスによって創建されたという古い歴史を持ち、それ以降現在に至るまでマケドニア地方の中心都市として栄え続けている。テッサロニキも首都アテネと同様に街を歩いているだけでも古代遺跡に簡単に出くわすことができたり、「テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群」が世界遺産に登録されているなど魅力溢れる都市だった。
にも関わらずぼくがテッサロニキの観光にそれほど熱心になれなかったのは、謎に満ちたギリシャ正教最大の聖地である女人禁制のアトスへ行くための単なる中継地点だと考えていたからに他ならない。ぼくがテッサロニキに到着した時点ではどのようにアトスへ行くのかさえわからないような曖昧な状況だったため、とにかくアトスの情報収集に余念がなくテッサロニキ観光どころではなかった。
日本人もほとんど訪れたことがなくそのせいでインターネット上でもほとんど情報が見当たらない、男性しか訪れることのできない不思議すぎる聖地アトスにぼくの心は支配され、旅の情熱はただただアトスの冒険に注がれていたのだった。
ぼくがテッサロニキを冷静に観光できるようになったのは、4泊5日の濃厚なアトス巡礼の旅を終えてテッサロニキに帰ってきてからのことだった。それからはやや落ち着いてテッサロニキを巡ったものの次の旅としてクレタ島、サントリーニ島、ミコノス島、ロドス島などのギリシャの島巡りの旅が待ち構えていたので、やっぱり心は美しい島々の方へ傾いていたのだった。
今回の旅の中ではテッサロニキは最後の最後まで”中継地点”でしかなかった。しかし安くて美味しいシーフードレストランを発見したり、世界遺産の教会や考古学博物館を訪れたちしてそれなりに充実していたように思う。
・ギリシャ最大の教会で世界遺産のアギオス・ディミトリオス聖堂





「テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群」としてユネスコの世界遺産に登録されているアギオス・ディミトリオス聖堂はギリシャ最大の教会で、テッサロニキの守護聖人であるディミトリオスを記憶する聖堂として4世紀頃に創建された。彼はテッサロニキの競馬場に隣接する公共浴場の竃で殉教した(自らの信仰のために命を失った)とされる。




イコン破壊運動(イコノクラスム)を生き延びた貴重な作例としてのモザイク画が有名。
・ローマ皇帝ガレリウスの霊廟であるテッサロニキのロトンダ

同じく世界遺産のひとつであるテッサロニキのロトンダは、ローマ皇帝であったガレリウスが自身の霊廟とするために306年に建造した円柱形の建物。現在は修復中で入ることができなかった。
・ペルシアに勝利した記念のガレリウスの凱旋門



近くに立つガレリウスの凱旋門も同じくガレリウスによって建造された。ペルシアに勝利した記念として303年に建てられたものだという。緻密で美しい彫刻が印象的だったが、そんな歴史ある建物が平然と街中にあって、散歩していたら普通に通り抜けられるようになっているのだからギリシャってすごい!
・何気なく歩いているだけでも古代遺跡に出くわすテッサロニキ


ガレリウスの凱旋門ほど美しく残っていなくても、何となく歩いているだけでテッサロニキでは古代遺跡を見つけることができる。現代と古代が融合しているようで不思議な気分になる街だ。
・あまりに堂々と放尿するテッサロニキの小便小僧



古代のものではなく現代で珍しく面白いものも。こんな堂々と放尿している小便小僧見たことない…!
・海沿いを歩くと出会う歴史ある白い塔


テッサロニキは海沿いの道をゆっくりと歩いているだけでも楽しい。


海沿いの道を歩いていると、巨大な白い塔が見えてくる。この白い塔は12世紀頃の東ローマ時代に建てられた古い塔を取り壊した後、オスマン帝国時代に港を囲む城壁を作るときに改築され最初は砦として、後に牢獄として使われた歴史を持っているという。
・黄金の宝物が美しいテッサロニキ考古学博物館

テッサロニキ考古学博物館には、東西マケドニア地方やハルキディキ半島からの出土品が集められている。








見所は1977年にヴェルギナで発掘されたアレクサンドロス大王の父・フィリッポス2世の墓から発見された宝物で、紀元前4世紀頃に作られた細かい金細工を施した冠や装飾品を鑑賞できる。













テッサロニキ考古学博物館はアテネの考古学博物館ほど巨大ではなく、コンパクトで回りやすかった。

古代ギリシャの境界神であるヘルマは顔と男根のみ残された不思議な像だが、このヘルマは男根が欠落している。古代ギリシャでも今の日本でも、男根が道祖神として境界を守る神様の役割を担っているのは何故なのだろうか、不思議すぎる。

古代ギリシャでも現代の世界でも、生殖や性愛に関する謎や話題は尽きることがない。
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女人禁制のギリシャ正教の聖地、アトス巡礼の旅
