まるで神様の瞳!中国・雲南省・雨崩の秘境に眠る冰湖が神秘的すぎて言葉を失った【冰湖2/2】

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一生忘れられない光景。

まるで神様の瞳!中国・雲南省・雨崩の秘境に眠る冰湖が神秘的すぎて言葉を失った

・棘の森、氷の原、岩の山の困難を超えた先に
・言葉を失うほど神秘的な冰湖の風景
・人が神秘的なものに触れるとき
・冰湖へのトレッキング時間は日帰りに最適
・冰湖への正しい道への示唆

・棘の森、氷の原、岩の山の困難を超えた先に

棘の森、氷の原、岩の山など、ゲームステージのような現実感のない困難を乗り越えて行くと、そこには今まで見たこともないような一生忘れられない神秘的な光景がぼくたちを待っていた。

棘の森、氷の原、岩の山!険しい世界を超えた先にある雨崩のチベット聖地・冰湖を目指せ

 

・言葉を失うほど神秘的な冰湖の風景

 

急峻な岩の山を乗り越えて、岩の丘に立つと、そこから見えたのは青色とも緑色とも灰色ともつかない、不思議な色彩をまとった楕円形の凍りついた湖だった。背景に高く聳え立つ神々しい雪山が、その神秘性をより一層引き立たせている。ぼくたちは言葉を失ったままそのこの世のものとは思えない幽玄な光景をしばし眺めていた。

 

 

岩の丘から下りて冰湖に近づいていくと、不思議なことにその色彩を変化させているように見えた。緑色の要素が強まり、鮮やかなものが冷たく凍りついたような印象を受ける。この湖は、見る場所や角度によって色彩を目まぐるしく変化させていくようだ。

 

 

湖の向こうには小さくチベット仏教の旗であるタルチョがはためいている。この冰湖はチベット民族にとっての聖地だ。聖地とは、このような奥深い誰も足を踏み入れられないような、本物の秘境にこそ存在するのだということを、この冰湖は語っているように思われた。世界中にはさまざまな聖地が存在するが、これほどに祈りに合理的ではなく、だからこそ聖地と呼ぶにふさわしい神聖なものの姿にぼくは初めて触れた気がした。

 

ぼくたちは冰湖を一周し、その色彩の移り変わりや神秘的な姿を十分に感受した。ぼくたちがやってきた道とは逆の道に、やはり本物の冰湖に行くための正しい獣道が横たわっていた。ぼくたちは間違った道を進んで冰湖にたどり着いたのだ。本当は、棘の森も岩の山も超越してくる必要などなかったのだろう。しかしそれを通過させられたことには、何か意味でもあるのだろうか。

 

 

・人が神秘的なものに触れるとき

ぼくたちは10時に上雨崩を出発して2時に氷湖に着いた。帰り道に暗くなってはいけないからと、早い目に帰路につく。帰りは当然のように正しい道を進んだが、この正しい道でさえ結構危険ではないかと正直思った。雪が道を覆い隠して、どこが地面でどこが雪でどこが岩なのかまったくわからない。かろうじてついている先人の足跡を頼りになんとか、正しい道のりにある丘の上までたどり着く。

ここから見える冰湖は、最も濃厚な緑色を帯びているように感じた。そしてまるで、地球という生物が瞳を持っており、天に向かってその視線を投げかけているように見えた。ぼくにはまるでそれが、神様の瞳のように映った。

人はその一生の中で、本当に神秘的なものに触れる機会は少ない。しかし神秘的なものというのは、このように密やかに地球上に隠されており、それにたどり着くのも知らないまま生きていくのも、ただ自らの直感に従って肉体を歩ませるかどうかにかかっているのだと感じた。あるいはたとえ肉体が不自由で動かなくとも、精神を真理へと深く羽ばたかせることに意味があるのではないだろうか。

 

 

・冰湖へのトレッキング時間は日帰りに最適

 

帰り道は凍りついた雪道を下っていくので、慎重さが必要だった。滑って転んでしまわないように細心の注意を払いながら前へと進んで行く。行きは登りが多かったので、帰りは当然下りが多くて楽だったが、油断して雪のために怪我をしてしまわないようにしたい。

 

雪道を抜けると心も安心し、中国人青年と気軽に会話しながら楽な下りの道を楽しんだ。上雨崩に到着したのは5時。1日の日帰りトレッキングとしては適切な時間だが、その道のりは決して平坦だとは言えなかったことをここに記しておきたい。

 

 

・冰湖への正しい道への示唆

ぼくたちは間違った道を選んだので、棘の森や岩の山など普通にはない苦労が増加したが、きちんと正しい道を歩いていても危うい凍りついた雪道や雪に覆われた岩の上を歩かなければならないので、12月の道は十分に注意した方がいいだろう。

ぼくたちが道を間違ったのは、途中で出現する唯一の牧場においてだ。正しい道はこの牧場のこの建物の先にあるので、こちらを歩いた方が絶対にいいと思われる。少なくとも棘の森や急峻な岩山に圧倒され、体力を余計に消耗することもないだろう。

 

 

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